知っている・知らないの差は、命取り。『新冒険手帳 【決定版】』

災害時にも役立つ!生き残り、生きのびるための知識と技術。

『新冒険手帳 【決定版】』(かざま りんぺい著)

内容(「BOOK」データベースより)

生きる力と勇気が身につく本。火を起こし、水を確保し、自然やあり合わせのもので身を守り、生き残る努力をしていくとき、冒険は始まる。かつて日常生活の中で伝えられてきた「生きていくための技術」がだれでも当たり前に身につけられる本。大災害にも対応できる。

「アウトドア羅針盤」カテゴリーを作った。私自身まだ初心者なので、色々な道具を紹介したり、初心者の目線で役立つ情報を載せ発信するカテゴリーにできればいいなと思う。

まずはアウトドアの指南書ともいうべき本を一冊紹介したい。

読んでいるだけでわくわくする。知っているだけで、自身がレベルアップした気分になる。私の大好きな本だ。

ひとことで言えば、サバイバルの知恵袋である。イラストが豊富で、アウトドア初心者にもわかりやすい。

火のおこし方から水、食料の確保といった基礎知識、食べるため、寝るため、方角の読み方、助けの呼び方。

動物や魚を捕まえるワナの作り方や、食べられる木の実。保存方法。さらには怪我や火傷といった負傷のケースごとの応急処置、手当の方法。移動するための道具、イカダの作り方まで。etc、etc。

■知っている・知らないの差は、命取りになる。

ひとつ、例を挙げよう。

誰もが知っている方位磁石、そう、どこにいても北を指すコンパスは、実は、正確な北(真北)を指さない。読んでいて「えっ? Nが北でしょ!」と私は思った。

サバイバルでは常識なのかもしれないが、私は知らなかった。いや、Nが正確な北(真北)だと自信を持って思い込んでいた。

誤解の無いように解説しておく。地磁気のN極と、真北である北極点との間には、ずれがある。日本の本州付近の緯度の場合、コンパスのN極から東へ約6度の先が正確な「真北」になる。

このずれた角度は「磁気偏角」と呼ばれている。高緯度になり北極圏に近づくほど磁気嵐の影響を受け、角度は大きく顕著になるから、探検家は北極でコンパスを使わないらしい。

トレッキングや登山中に、道を見失ったら? どうやって真北を探すか。日本国内なら約6度東「磁気偏角」を考慮してコンパスを読む、または、天測で真北=北極星を探す、昼間なら腕時計と太陽を用いて南や北を探すのがよいというわけだ(北極では腕時計と太陽を用いて南や北を探すとのこと。ここでは紹介しないが、腕時計を用いた場合の方法も本書には載っている)。

コンパスのN極が“だいたい真北方面”、であることは間違いないが、真北ではないと知っていることは、もしも、万が一、本当に遭難した場合に知っているのと知らないのとでは差が出る。方角がずれているのに歩き続けるのは命取りである。

コンパスのN極から6度東が真北。北極星が真北。覚えておこう。

実生活で遭難することはないかもしれない。でも、自然に即した知恵や知識、生きるための術を得ることは、正直、とても楽しい。人間という生物の本能というか、満たされる何かがある。

ディスカバリーチャンネルが好きな方や、例えば「ベア・グリルス」と聞いてピンと来たなら買って損なし!の一冊である。

アウトドアに興味がある方、特にキャンプ、トレッキング、登山をするなら、遭難はゼロではない。ぜひ、ご一読を。

2020年6月 ソラアン


※単行本(左)とKindle版(右)があるのでお間違えなく。


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